Harry's diary

"はりー"こと松村武宏の極私的で内容がthinなブログです。

土佐が元ネタだったのか

たしかに自沈処分直前の土佐に雰囲気が似てる
Kindleで離島の本を読んでます。有名な軍艦島が最初に出てきたんですが、その「軍艦」というのが具体的にどの艦のことを指しているのかなんて考えたこともありませんでした。

土佐のことなんだそうです。

戦艦土佐は大正時代の八八艦隊計画に基づき建造が始まった戦艦で、姉妹艦には加賀がありました。軍縮条約で建造が中止され、加賀ともども処分されることになった未完成艦のひとつです。同じく八八艦隊計画の巡洋戦艦(戦艦より足が速いけど装甲が薄い)として建造されていた天城と赤城が航空母艦に改装されることになったのとは対象的な姉妹でした。
ところが、運命は姉妹たちを引き裂きます。関東大震災でドック内の天城が被災し、竜骨を損傷したため廃艦となってしまったのです。
代わりに空母として生まれ変わることになったのが土佐ではなく加賀だった理由はよく知りません。戦艦としての完成度だったのかなあ。ともかく加賀は天城の代わりに空母として建造が進められ、土佐は実弾標的にされて沈められたんだったと思います。
その、最期の土佐の姿を写した写真に、挿絵の写真の軍艦島が似てるんです。たしかに似てる。
ちなみに加賀は71年前の昨日、ミッドウェイ沖で蒼龍とともに沈みました。赤城が沈んだのはその翌日、つまり71年前の今日のこと。訓練のキツさから人殺し多聞丸と呼ばれた山口多聞座乗の飛龍も同じ日に、山口提督もろとも沈んでいます。

島巡りしてみたいなあ。